芳水酒造

美濃田の渕山峡の美禄 芳水

蔵元紹介


清酒「芳水」の由来
 
 徳島県北西部、清流吉野川の南岸に位置する山紫水明の山峡・井川町に芳水酒造があります。ここよりすぐの所で、数多くの奇岩や巨岩のある景勝地として名高い美濃田の渕では、阿波刻み煙草の全盛時、ここに舟を浮べ清酒を酌み交わしながら漢詩を詠む優雅な遊びが行われていました。その詩のなかで、“芳乃川”(よしのがわ)“芳水”(よしのみず)と詠まれていたと伝えられている吉野川。
 大正2年11月初代・馬場儀太郎は、その吉野川の伏流水や当地の冬の寒冷な気候、郡内産の優良な佃米などに着目し清酒製造業を開始。大正5年、芳香美味なる清酒が醸造され近郷の左党より絶大なる好評を博しました。そのとき、この芳香をいつの世までも保ちたいという願いと、清らかな流れに美しい景観をうつしていた吉野川を“芳水”と詠んで先人たちが称えていたことに因んで『芳水』(ほうすい)と命名いたしました。


清酒「芳水」の特徴
 

清酒の級別廃止以来、新たな競争の時代を迎え、清酒「芳水」は特定名称酒のウェートが一段と増す中で、それらを支える普通酒にもより一層の品質管理を徹底。全国新酒鑑評会において幾度も最高位金賞に輝いております。
 酒造好適米の持つそれぞれの特徴をいかし、頑固なまでに精白し、阿讚の澄みきった空気と清冽な醸水によって、米の持つ旨味を活かした自然の味を醸し出しております。スッキリした飲み口、つややかでふくらみのある旨味と気品ある香りを特徴としています。
 どうぞ、今後とも末永くご愛飲たまわりますよう、お願い申し上げます。

                                 芳水酒造有限会社
                               代表取締役社長 馬 場 康 雄